Apple Watchを試着してきた件
「大変お待たせいたしました。」
iPhoneで予約を確認しながらそう言って幸薄そうな感じの女性スタッフの方が案内してくれました。
何よりもまず驚いたのがSiriに向かって「タイマー15分」とキッチリ時間を区切っていたこと。さすがに試着前にこういうパフォーマンスをされちゃうと「あぁ時間通りに終わらなきゃいけないのね」という気分になっちゃう。
Apple Storeならではの光景だよね。
で、通されたのは店内中程にあるフィッティングテーブル。
こんな感じでテーブルの引き出しから時計をセレクトして、試着したいモデルを2本づつ試していく感じ。
いざ試着。
まずは本命の「スペースグレイアルミニウムケースモデル」を試着。
当初、「42mmなんてデカ過ぎ。38mmに決まってるやん」と本気で思ってたのに、いざ着け比べをしてみると断然42mm!
写真でみるとちょっと大きいような印象を受けるものの、腕に馴染んでくれるのは42mmだったのでこっちに決定。
その後は白バンド着けてみたり。
ステンレスのリンクブレスレットを試したり。
ついでなのでミラネーゼループも。
これももうあちこちでレビューされてるけれど、意外とミラネーゼループの着け心地のいいこといいこと。
「マグネットなんて絶対振り回したら取れるに決まってる」って思ってたんだけど、ブンブン振り回しても全く取れる気配がない。
っていうか、そのマグネットを自分の意思で外そうとしてもこれがガッチリ貼り付いてて一苦労するレベル。
で、操作とか動く様子はどうなのか
って思ったら、試着できるモデルはデモ画面のみが流れる仕様になっているとの事。(Apple Store福岡天神店談)
でもでもTaptic Engineは「メッセージアプリ」の通知デモで再現されていて、見事に手首をタップされる感覚が味わえた。
なんて表現したらいいんだろ。。DVDドライブのトレイがカチャッ!っと出てきたときのような感触。
って言っても分からんわな。まあそんな感じ。
実際の操作は予約不要で触れるデモ機が設置してあったのでそちらで試したんだけど、写真を撮り損ねちゃった。
操作しているところを動画で撮ったので気が向いたらUPしてみようと思う。
時計としての質感
実際に見て、触れるまでは期待してなかったんだけど、コレはやっぱり試着したがいいよ。実際に触れてみないと画面で見るだけでは良さの伝わり方は9割減だと思う。
Sportsモデルも全然安っぽくなく、Editionに至っては明らかにオーラが違うw
ベルトの作りも繊細でユニーク。ミラネーゼループなんてその代表格だし、リンクブレスレットもかなりドッシリだけどしっとりした質感をもっている。
価格について
Apple Watchの66,800円 ~ 132,800円
Apple Watch Sportsの42,800円 ~ 48,800円
Apple Watch Editionの1,280,000円 ~ 2,180,000円
という、中身が同一の商品においてここまで差が出る値付けがちょっと笑えるけれど、個人的には悪くないと思う。
色んな人が「時計は成熟しきった市場だ」みたいな事を言って、Apple Watchでは時計の再発明にはならない。という記事を良く見かけるけれど、本当にそうだろうか。
確かに「時計業界」は嗜好品として確かな地位を確立している一方で、時計を所持しない層が確実に増えていたという。つまり、嗜好品と考えず実用上時計は不要だと考えていた人たちの事だと思う。
確かに会社で周りを見渡しても「嗜好品」となりうる時計をつけている人は一人もおらず、実用上の時計をしている人も少ない。
そこに「時間以外も告げる新たなデバイス」が登場したらどうだろうか。
これは今までの「時計業界」にはない製品であって、同じ土俵で比べる事は出来ないと思うし、何もAppleは「嗜好品だけ」の意味合いをもたせてApple Watchを作ったわけではなさそう。
「嗜好品だけ」と書いたのは意味があって、Editionに限っては「嗜好品」の色が強いのであえてそう書いてみた。
Editionを自由に買える層は既に「嗜好品」としての時計を持っている。ほぼ確実に。そういう人たちがApple Watchを使ってみたいなーって思ったときに4万とか5万とかっていう安物を身に付けようと思うか。。
そう、Editionは富裕層にもApple Watchを体験してもらえるようにとAppleなりの「配慮」だったんじゃないかとボクは考える。
もしかしたらこの説は「正しい」かもしれないし「的外れ」かもしれない。
でも確実にAppleは方向転換を始めていて、それが正しい方向に進んでいるのかどうか。
これからの舵取りが本当に気になる。。
まとめ
なんだか中途半端になったけど、とりあえずは買うべきモデルも決まったし、きちんと38mmモデルのキャンセルもしたよ。
最近のニュースでは「予約時の納期は余裕をみてある」という記事もあるし、自分がキャンセルをした分、該当のモデルを予約した人たちが一人分前に詰まって出来るだけ早く手元に届いてくれる事を願いたい。
そしてiPhoneへの機種変が現実味を帯びてきた。。